買収される以前の「サーカス・サーカス」は、これらを分析するというより、「シーザースパレス」を成功させた初代オーナー、ジェイ・サルノ独自のアイデアをそのまま実行に移したという点で、戦略策定の基本をはじめから無視していました。
当時のラスベガスの客層ほ40代~50代の人々で、収入的にも一般と比較してかなり余裕のある層でした。
当然、ラスベガスに子供を連れてくるという客層はまだ見られなかったそうです。
あくまでギャンブルと大人の町というのがラスベガスのイメージだったのです。
「サーカス・サーカス」がターゲットとしていた客層も、基本的にはハイローラー(一晩に10万ドル以上使うような高額プレイヤー)か、クレジットカードで遊ぶ客でした。
しかし、そのターゲット客層に対応した集客戦略がとられていたかと言えばそうではなかったそうです。
カジノホテルのマーケティングは、普通のホテル以上に集客力を重視するそうです。
それは、カジノの業績が、直接ホテルの集客力に大きく影響されるためです。
奇抜なアトラクションを目玉にした「サーカス・サーカス」の発想はよかったのですが、マーケティング上の戦略策定を誤っていました。
カジノホテルの戦略策定といっても、一般のホテルとそうちがっているわけではありません。
市場戦略の立案にあたっては、まず、
☆市場の細分化
☆市場ターゲットの確定
☆それに相応したマーケティング戦略
というプロセスを経る。そして、市場細分化を決定する条件として、
☆立地条件(場所の特性)
☆人口統計的条件(顧客の特性)
☆行動的条件(利用頻度やニーズの特性)
☆心理的条件(精神的・感情的な動機特性)
以上の4つの側面をベースに分析、細分化するのが標準的手法です。